4日目
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以下には,補足事項とマクロの記録,マクロの作成について記しました。
マクロについては余裕があれば,トライしましょう。
補足事項
(1) 図形描画
Excelのシートに図を貼り付けると,資料が分かり易く効果的になる場合があります。
Excelでは「図」のことを「オブジェクト」と呼びます。
オブジェクトを描くためには,「表示」/「ツールバー」/「図形描画」で図形描画ツールバー
を表示しましょう。
図形描画ツール
円の表示〜「楕円」ツールを選択後,Shiftキーを押しながらドラッグします。
水平線,垂直線の表示〜「直線」ツールを選択後,Shiftキーを押しながらドラッグ
します。
円弧〜円弧の表示は,「オートシェイプ」/「基本図形」の中から円弧を選択します。
「図」と「テキスト」の重ね書き〜「テキストボックス」ツールを用いて,重ね書きするテキ
ストを記入します。記入直後には,テキストボックスの外枠線
が表示されています。
テキストボックスの枠線消去〜枠線を消したい「テキストボックス」を選択し,右クリック。
ショートカットメニューから「テキストボックスの書式設定」/
「色と線」タブを選択。線の色を「黒」から「白」に切り換えます。
図のグループ化〜複数の線分などで構成された図の拡大,縮小,移動,コピーは,
個々の要素をまとめてグループ化すると簡単にできます。
複数の要素を選択するには,Ctrlキーを押しながら,選択要素を
クリックしてください。
図形重ね書きの順序変更〜重ね書きをして,線の一部などが消えたら,重ね書きの
順序を変更してみてください。
「図形の調整」/「順序」で選択したオブジェクトをシートの前面
あるいは背面に移動できます。
オブジェクト化〜オブジェクト化すると,拡大,縮小が簡単に行なえます。
表を例としたオブジェクト化の手順は,次の通りです。
・表を選択後,Shiftキーを押しながら「編集」をクリック。
・プルダウンメニューから「図のコピー」を選択。
・貼り付け位置にカーソルを位置づけ,「編集」/「貼り付け」
オブジェクトの周囲に丸いハンドルが表示されます。
(2) 数式作成
ExcelではWordと同じように,オブジェクトとしての数式を編集してセル上に配置する
ことができます。「挿入」/「オブジェクト」を選択すると,「オブジェクトの挿入」
画面が表示されます。スクロールバーを下にずらして,Microsoft数式3.0を選択します。
オブジェクトの挿入画面
OKを押すと,数式作成ツールバーが表示されます。少し試してみると,使い方が分かり
ます。複雑な数式でなければ,これで十分間に合うでしょう。
数式作成ツールバー
(3) コメントの挿入,表示
コメントとは,セルに付加するメモのことで,セルの内容とは別のものです。
コメントは,第三者や作成者自身の注意,理解を促すために付けられます。
コメントの挿入〜「挿入」/「コメント」でコメントの入力編集画面が表示されます。
セル右上隅の赤い三角印〜そのセルがコメント付きあることを意味しています。
コメントの表示,非表示〜切り換えは「表示」/「コメント」で行ないます。
コメントの削除〜削除するセルを選択して,右クリック。「コメントの削除」を選択。
(4) セルの枠線消去
Excelを起動した初期画面では,セルは薄いグレーの縦線,横線で仕切られています。
このセルの枠線を消して,画面表示を白くすることができます。枠線を消すには,
「ツール」/「オプション」/「表示」タブの画面左下にある「枠線」のチェックマークを
はずします。
(5) グラフの編集
第3日目の資料においては,グラフツールバーを用いたグラフの編集について記し
ました。ここではそれとは異なる補足の説明を追加します。
「グラフオプション」画面の表示〜この画面はグラフを作成する際に現れる3/4画面と同じ
画面です。グラフ描画後には,次の手順で表示され,
必要なタブを開いて内容修正が可能です。
グラフ選択→「グラフ」/「グラフオプション」
例) 目盛線の追加
グラフエリア内の目盛線表示がY軸だけでX軸も
追加表示したい場合〜「目盛線」タブを開き,
X/数値軸の目盛線にチェックマークを入れます。
グラフオプション画面
参考:目盛線と補助目盛線の区別
目盛線:目盛の数値が表示されている目盛線
補助目盛線:目盛の数値が表示されていない目盛線。目盛線の間に引かれます。
目盛線の線種,色,線幅の修正〜修正したい目盛線をクリックして選択。右クリックして
ショートカットメニューから「目盛線の書式設定」を選択,表示します。
目盛間隔などの調整〜X/数値軸あるいはY/数値軸をクリックして選択。右クリックして
ショートカットメニューから「軸の書式設定」を選択,表示します。
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例題6 下に示すサンプルを参照して,「第1回数学テスト」を作成してください。
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マクロの記録,作成
ルーチン化された定形処理には,マクロの記録を上手に使うと仕事の効率を上げることが
できます。これでも不十分なら,VBA(Visual Basic for Applications)を用いてマクロプログラム
の作成にトライしましょう。
・ Visual Basicツールバーの表示
次の手順で行います。
「表示」メニューの「ツールバー」を選択し,サブメニューにて「Visual
Basic」を
クリックすると,「Visual Basic」のツールバーが表示されます。
● 各ボタンの説明
「マクロの実行」ボタン
このボタンをクリックすると,「マクロ」ダイアログボックスが現れ,マクロの実行,編集,
作成および削除の処理ができます。
「マクロの記録」ボタン
このボタンをクリックすると,「マクロの記録」ダイアログボックスが現れ,マクロの
保存先にマクロ名を入力し,OKボタンをクリックすると,それ以降Excelの一連の操作に
関するマクロを記録します。記録の終了は「マクロの記録」ボタンが「記録終了」ボタンに
切り換わっているので,それをクリックします。これを上手に利用すると,クリックとかセル
の範囲選択などがマクロでどの様に記述されるのかが分かります。
「コントロールツールボックス」ボタン
ワークシートやユーザーフォームに配置できるコントロールのツール(例えば,コンボ
ボックス,テキストボックス,カーソル,ラジオボタンなど)を収めたツールボックスを開き
ます。
・ マクロの作成手順
以下に,簡単に触れておきます。
注意: VBAのプログラムは単独のファイルとして保存されるのではなく,現在編集して
いるブックの一部として保存されます。
(a) サブプロシージャの作成
1) 「マクロの実行」ボタンをクリックしてダイアログにて「マクロ名」を入力した後,「作成」
ボタンを選択します。
(マクロ名を入力した後,「作成」ボタンが有効となります)
2) サブプロシージャの先頭と末尾の2行が既に入力された状態でマクロ作成画面が
表示されます。入力する際は,ワークシート名,セル範囲を表わす一部の文字列を除き,
全て小文字で入力します。入力に間違いがなければ,Enterキーで確定後,自動
フォーマット機能が働いてコードの一部が大文字に切り換わります。スペリングミスなどが
ある場合には,自動フォーマット機能が働きません。これにより,ミスを発見できます。
Microsoft
Visual Basic のEditor画面
3) 2つ目以降のサブプロシージャを入力するには「ファイル」メニューの「終了してMicrosoft
Excelへ戻る」を選択します。
次に再度上の1)へ戻り,新たな「マクロ名」を入力して「作成」ボタンを選択します。
以下,2),3),1)の順に繰り返します。
(b) 宣言文の作成
サブプロシージャのマクロ名が表示されているリストボックスのボタン(上図右側test_1
と記入されている欄の▼印)を押すと,(Declarations)とマクロ名の一覧が表示されます。
上図が表示されていない場合には,いずれかのマクロを選択した状態で「編集」をクリック
すると上図が表示されます。そこで宣言セクション(Declarations)を選択します。次いで,
必要な宣言文を入力します。
以上,VBAマクロプログラムを作成したら,不測の事態に備えて上書き保存を
実行しましょう。
作成したマクロの修正
「マクロの実行」ボタンをクリックすると,マクロのダイアログボックスが表示されます。
修正したいマクロ名を選択した後,「編集」をクリックしましょう。
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