Appendix 2 PowerPoint 2002の基本操作

   スライドの作成  スライドの編集   スライドショーの実行  補足事項

 PowerPointは,プレゼンテーションを行なうためのアプリケーションソフトです。
プレゼンテーションは,こちらの意図を相手に分かり易く,正確に伝えるための手段として,
実社会では必要不可欠なものとなってきました。プレゼンテーションを成功させるためには,
伝えるべき内容が充実していることが大前提となります。これを満足した上で,簡潔で分かり
易いプレゼンテーションを心がけることになります。
 次の点に注意しましょう。
 ・ 「自分の伝えたい内容」を適切な順番に並べる。
 ・ デザイン,内容,順番,図表の表現を再検討する。
 ・ 文章は簡潔で短く。
 ・ 図表は見易く。文字サイズは,小さすぎない様適切な大きさにする。

PowerPointの基礎
 以下には,PowerPointを扱う上での必要最小限の操作方法についてまとめています。

                  Power Point 起動画面
  
   ドロップダウンメニューの全項目を表示するには〜メニューバーの各項目をダブルクリック
   ツールバー隠れボタンを表示するには〜ツールバーオプションボタンをクリック

 表示モード切り替えボタン:3種類 表示ツールバーから下記のいずれかを選択します。
           
           | | |
           @ A B
    @標準表示
    Aスライド一覧表示
    Bスライドショー(現在選択されているスライドから)
     ノート表示:メニューバーから表示/ノートを選択すると,ノート表示となります

 プレースホルダの状態:PowerPointでは,上記起動画面の点線で囲んだ「四角い枠」のことを
               プレースホルダと呼びます。点線枠をクリックすると状態が変わります。

   表示状態:テキストを入力する際の状態
       
   選択状態:プレースホルダを移動,拡大,縮小,枠内の書式全体を変更する際の状態
         

1回の操作で選択状態とするには, Shift+クリック

 プレースホルダの枠線非表示〜プレースホルダの枠外をクリックする。
   新しいスライドの作成〜挿入/新しいスライド (ショートカットキー:Ctrl+M
   スライドの切り替え〜標準表示画面左側の該当サムネイル(スライドの縮小イメージ)
               をクリック
               スライドペイン(区画)のスクロールバーをクリック,ドラッグ

                     主なショートカットキー一覧 

Ctrl+M 新しいスライドを追加
Ctrl+S 上書き保存
Ctrl+Z 元に戻す
F4 直前に行なった操作を繰り返す
F5 スライドショーの実行(現在のスライドから)
F12 名前を付けて保存
ファイル保存時に拡張子.pptが自動的に付く
Shift+F1 ポップヒントの表示


STEP1
 スライドの作成
 テキスト入力〜 通常,アウトライン表示でテキスト入力
           「アウトライン表示」とは,標準表示状態の左側ペインで,「スライド」タブ
           から「アウトライン」タブに切り替えた表示の状態をいいます。
            スライドの画面構成         

  タイトル
    ・ 第1レベルのテキスト
       ・ 第2レベルのテキスト
              :
              :
           ・ 第5レベルのテキスト

          (注) 各スライドに含まれるテキストは,アウトライン形式で管理
              1つのスライドに複数タイトルは不可

     タイトルのテキスト末尾で  Ctrl+Enter → 第1レベルのテキスト行が用意される。
     第1レベルのテキスト末尾で Ctrl+Enter → 新しいスライドのタイトル行が用意される。
     レベルの上げ下げ,テキストの上下移動: 通常,次に示すツールバーで行います。
                       ツールバーの表示は,表示/ツールバー/アウトライン
                                  
                    上から順番に,
                       @ レベルを上げる (ショートカットキー:Shift+tab
                       A レベルを下げる (ショートカットキー:tab
                       B テキストを上に移動
                       C テキストを下に移動
    
    タイトル行の文末で Enter → 次の新しいスライドが用意されます。1段レベル下げを
                        したい場合には,Ctrl+Enterを押下
    テキストを行単位で移動〜 アウトライン表示で,行頭文字にアイコンを近づけて,
              両方向矢印アイコンに変わったことを確認し,移動先へドラッグ
              タイトルを同様に移動すると,そのスライドの内容全てをまとめて
              移動します。
    複数行まとめたレベルの上げ,下げ〜 先頭行を選択後,最終行をShift+クリックすること
                         により,複数行を選択。次いで,レベルの上げ,下げ
                         アイコンをクリック
 スペルチェックと文章校正ツール/オプション/スペルとスタイルタグにて,
                  必要に応じてチェックを入れる。 

英字の先頭を大文字にしたくない場合
 ツール/オートコレクトを選択し,オートコレクト画面にて,
 □ 文の先頭文字を大文字にする のチェックマークをとる

行頭文字の挿入〜先頭文字の前にある段落記号,数字などのこと
             
書式/箇条書き段落記号.. で挿入。ユーザー設定も可能
             行頭文字の表示,非表示の切り替え: 「箇条書き」アイコンを押す。

 行間隔の設定
〜プレースホルダ選択後,書式/行間で行間画面を表示し,行間の数値
           を変更する。

 複数行テキストの書式統一
〜 先ず,書式を統一したい複数のテキストをまとめて選択
                    選択する際には,行頭の段落記号の後ろ,即ちテキストの
                    先頭に位置づけドラッグする。選択後,書式変更
 書式のコピー〜 コピー元の書式を 書式のコピー/貼り付け アイコンでコピー
            次に,コピー元と同じ書式に揃えたいテキストをドラッグ

             最後はスライドの表示を確認

 ・ 1枚のスライドに必要情報が表示されているか? 
      → 不要テキストの削除,文字サイズの縮小,スライド分割
 ・ 1行で表示されているか? 
      → 文字サイズの縮小,プレースホルダのサイズ変更
 ・ 他のスライドと文字サイズ,書式などの不揃いがないか? 
      → 書式のコピー

 テキスト全体の移動〜 プレースホルダを移動することにより可能
 テキストの追加〜Enterキーを文末で押すと,自動的に次の行の先頭にカーソルが位置づけ
            られる。ひとつのプレースホルダ内で行数が増すと,行数に応じて文字
            サイズが小さくなる。
 図形の表示〜図形描画ツールを使用します。使い方はMs_Word, Excelに同じ。
          図形と図形の重なりは,図形の調整/順序で調整
 図,写真の挿入〜 挿入/図/ファイルからを選択し,保存先のファイルを指定して挿入する。
             図のサイズ調整: 図を選択,右クリックして「図の書式設定」を選択して
                         ダイアログで必要事項を指定
             図とテキストの重ね書き: 図形をテキストの背面に移動し,重ねて表示
                             図形描画ツールの 図形の調整/順序/背面
                             または最背面へ移動する を選択
 図への書き込み〜 貼り込み図形に囲みや引き出し線などを追加表示したい場合:
              図形描画ツールを用います。

Alt+ドラッグ オブジェクト位置の微調整(グリッド無視)
Ctrl+ドラッグ オブジェクトのコピー
Shift+ドラッグ 縦横比を変えずにオブジェクトのサイズ変更

 組織図の挿入 〜 図形描画ツールの組織図挿入のためのアイコンを用います。
 Excelの表,グラフの挿入〜挿入/オブジェクト/オブジェクトの挿入
                  取り込み方法2つ:埋め込み(既定値),リンク
                  挿入後はダブルクリックで編集可能
 アニメーション効果〜 アニメーションは,見る側の注意を喚起したい時に使用します。
              あまり多用すると,逆効果になるので注意しましょう。
              設定: スライドショー/アニメーションの設定 を選択
                              ↓
                     オブジェクトまたはテキストの選択
                              ↓
             (アニメーションの順序欄に該当オブジェクト/テキストが表示される)
               効果の追加▼を押下。候補の中から適切な効果を選択
                              ↓
                 アニメーション効果の確認は,再生ボタンを押下

 スライド背景の簡単設定〜 「デザイン」アイコン押下(または,表示/作業ウィンドウ)により,
               作業画面:「デザインテンプレートの適用」を表示します。この画面から
               任意の好みのデザインテンプレートを選択します。
 STEP2
 スライドの編集
 スライドの削除〜該当スライド選択後,右クリックし,「スライドの削除」を押下
                         または, Ctrl+Z
                         または, 編集/スライドの削除
                         または,Delete押下
 スライドの表示〜スライド一覧表示に切り替え,該当スライドをダブルクリック
           標準表示に切り替え,該当スライドをクリック
 スライドの順序変更〜スライド一覧表示に切り替え,ドラッグして移動,
              挿入位置はスライド間の縦線位置
              複数スライドの一括移動:該当スライドを全て選択(Shift+クリックまたは
                              Ctrl+クリック)してから,ドラッグ
 スライドの挿入〜スライド一覧表示に切り替え,新規スライドを挿入したい位置でクリックすると,
           縦線が入ります。そこで,Ctrl+M または,「新しいスライド」アイコンをクリック
 スライドのコピー〜スライド一覧表示に切り替え,コピー元スライドを選択
                           コピー先のスライド間位置をクリック,縦線表示
                           ペーストアイコンを押下
                   (空の新規スライドをコピー先として用意する必要無し)
 スライドの印刷〜 次の4つの種類の印刷があります。
             @スライドの印刷
             A配布資料の印刷
             Bノートの印刷
             Cアウトラインの印刷

      配布資料: 配布資料として,スライドの縮小イメージを1ページに複数枚指定印刷

              

STEP3
 スライドショーの実行
 スライドショーの実行〜スライドショーボタンを押下。または,表示/スライドショーを選択
               次のスライドを表示するには,マウスをクリック

                        便利なショートカットキー

    N,Enter,Space: 次のスライドを表示
   P,BackSpace: 前のスライドを表示
   スライド番号+Enter: 入力されたスライド番号へジャンプ
                 非表示スライドへのジャンプも可能
   Esc: スライドショーを強制終了し,標準表示に戻す

     入力されたスライド番号へジャンプの別法〜
             マウス右クリック/移動/タイトルへジャンプ/飛び先スライド指定

 画面切り替え効果の設定画面切り替え効果とは,スライドショーの実行中にスライドを表示
                 するときに使われる特殊効果のこと。
                 設定は,
スライドショー/画面切り替えを選択
                 設定されたスライドには,縮小イメージのスライドに印が表示 

 非表示スライドの設定
〜プレゼンテーション実行時に非表示にしたいスライドの設定
               スライド一覧またはスライドのサムネイル(縮小イメージ)にて,
               非表示にしたいスライドを選択 
               → スライドショー/非表示スライドに設定 
 非表示スライドの再表示〜再表示したい非表示スライドを選択後,
                  スライドショー/非表示スライドに設定
 リハーサルモード〜このモードでは,スライド毎の所要時間を計測できます。
             スライド一覧に切り替えると,時計の形の「リハーサル」アイコンが表示され
             ます(または,スライドショー/リハーサル)。これを押すと,スライドショー
             がスタートします。最後まで終えると,次の画面が表示されます。

 スライドの所要時間は○○:○○:○○です。今回のタイミングを記録して
 スライドショーで使用しますか?
     はい    いいえ

  上記画面で,「はい」で応えると,スライド一覧表示の各スライドの下に所要時間が
  表示されます。

    なお,スライドショーの実行中にF1キーを押すと,キー操作のヘルプ
   (スライドショーのヘルプ画面)が表示されます。

補足事項
 以下には,PowerPointを扱う上で,更に知っておきたい事項についてまとめています。

 ノート表示〜ノート表示は,発表原稿などをスライドに対応させて,備忘録としての使用や
         想定質問に対するQ&Aなどの記入として使用します。
         ただし,発表時のスライドショーでは,ノートは表示されません。
 ペン機能〜スライドショーの最中に,スライドに手書きで線や丸などを書き込むことが可能
          マウス右クリック/ポインタオプション/ペンの色/色指定
          ショートカットキー:Ctrl+P (ただし,ペンの色は既定値。既定値は
                     スライドショー/スライドショーの設定/ペンの色で変更可)
         ポインタの形がペンに変わります。
         ・書き込みをクリアーするには〜Eキーを押します。
         ・ペン機能を終了し,矢印ポインタに戻すには,Escキー(またはCtrl+A)を押下
        事前に囲みアニメーションを設定しておくと似たような効果が得られます。
        備考)マウス右クリックで表示されるショートカットメニューは,スライドショー実行時
            の画面左下隅にある「ショートカットメニューボタン」をクリックしても表示可能
 スライドマスター〜Ms_Wordのヘッダー,フッターの概念に同じ
 スライド間やその他ファイルへのハイパーリンク
         
スライドショー/動作設定ボタンを選択し設定後,
         
「オブジェクト設定」画面ハイパーリンクを選び,リストボタンを押して,
         リンク先の設定を行なう。

 スライドショーでのプログラム実行

          スライドショー/動作設定ボタンを選択し設定後,
         
「オブジェクト設定」画面プログラムの実行を選択
                              ↓
                            Matlabの例
             (1) Matlab起動ファイル(matlab.exe)を指定する場合
                 (例 C:\MATLAB6p5p1\bin\win32\matlab.exe)
                Matlabのcommand windowが起動するので,以下,通常の手続き
                でプログラムを実行すればよい。
            (2) 自動実行を指定する場合
                (例 C:\matlabR6p5p1\bin\win32\matlab.exe /r ファイル名)
               注意: /r の前後には,必ず空白を入れて下さい。
                    パスの設定をあらかじめ保存しておいて下さい。






 ギリシャ文字の挿入〜フォントを symbol に切り替え,英小文字または英大文字を入力すると,
               対応するギリシャ文字の小文字または大文字が挿入されます。

                      ギリシャ文字〜英文字の対応表 

         


 数式エディターで作成した式の文字色の変更
            式を選択→右ボタンクリック/ツールバーの表示/図の色変更
             例) 黒→白に変更する場合
                現在の色:黒 → 新しい色:白 と指定する。

索引
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