Vector Works の紹介
Vector Worksは,3年前期開講の建築CAAD演習で使用します。情報処理Uでは
基本的な操作について簡単に紹介します。意匠設計を志向している人は,以下の参考書
を用いて自学自習して本格的な操作に慣れて下さい。
なお,こちらの自学自習のガイドも参照してください。
参考書
青山哲夫,「Vector Works ガイド」,森北出版
(1) 環境設定
図面を描く前に使い勝手が良いように設定を行う。ここでは設定の仕方とその一例を
示す。環境設定を行うには,メニューバーの「ファイル」から「環境設定」を選択する。次に
サブメニューから「システムに保存」を選択すると,次のダイアログボックスが表示される
ので,その中で使い勝手が良いように設定する。下はその一例である。
(2) グリッドの設定
グリッド設定の機能には,カーソルをグリッドにスナップさせる「スナップグリッド」と
グリッドを画面表示する「レファレンスグリッド」がある。
・ デフォルトの設定値:画面の縮尺は1:1の原寸,スナップグリッド1mm,レファレス
グリッド10mm
・ 上記の値を画面の縮尺は1:100,スナップグリッド450mm,レファレスグリッド
900mmに変更する。
先ず,メニューバーの「画面」から「縮尺」を選択し,1:100に変更する。
次いで,メニューバーの「画面」から「グリッド設定」を選択し,ダイアログボックスで
スナップグリッド450mm,レファレスグリッド900mmに変更する。
(3) 用紙の設定
用紙の向きは,デフォルトで「縦」になっている。横向きにするには「ファイル」−
「用紙設定」を選択し,用紙の向きを「横」とする。
(4) 多用するショートカットキー
ctrl+1 拡大
ctrl+2 画面を小さく表示
ctrl+3 画面倍率100%
ctrl+4 用紙全体をみる
ctrl+5 3次元から2次元に戻る
ctrl+6 選択した図形を画面いっぱいに表示
ctrl+A すべてを選択(shiftキーを押さえてクリックすることにより選択,非選択の
切り替えをできる。)
ctrl+B 図形を選んだときにそれを背後に表示する
ctrl+F 図形を選んだときにそれを前面に表示する
ctrl+E 柱状体にする
ctrl+D 複製(図形を選択しておいてctrl+Dで複製後,図形をずらす)
ctrl+M 移動(図形を選択しておいてctrl+Mにより,ダイアログボックスにて移動量を
数値で指定することができる。移動はこの他ドラッグでも可。)
ctrl+L 図形を左に90度回転する
ctrl+S ファイルを保存する
ctrl+Z 操作の取り消し(連続して順に前画面に戻れる)
その他:上記と異なる複製と移動法〜図形を選択しておいてctrlキーを押しながら図形
を所定の位置までドラッグする。ctrlキーを離してからマウスのボタンを離す。
(5) 簡単な右のエスキス用平面図を描く手順
1.3600×3600の正方形aを描く
2.ctrl+Dで正方形aの複製bを描く
3.ctrl+Dで正方形a,bの複製c,dを描く
4.窓1を描く
5.ctrl+Dで窓1の複製を作成後,ctrl+Lで窓を90度回転させ,それをドラッグして
窓2を描く
6.ctrl+Dで窓2の複製を作成後,ドラッグして窓3の位置に移動後,その窓を選択し
データパレットの窓長さの寸法を900とする
7.ctrl+Dで窓3の複製を作成後,ドラッグして窓4を描く
8.ctrl+Dで窓4の複製を作成後,ドラッグして窓5を描く
9.ctrl+Dで正方形aの複製を作成後,それを縮小して正方形eを描く
(6) 建築用ツールを用いた平面図を描く
建築用ツールの表示〜メニューバーから「画面」−「作業画面」を選択し,VW8 建築
にチェックマークを入れる。これで建築用ツールが表示されなければ,メニューバーから
「パレット」を選択し「建築ツール」にチェックマークを入れる。
手順
1. 壁ツールで外壁,内壁を描く。このとき壁が通り芯に対する位置関係を付属の
ツールパレットで指示する。右廻りで描く。
2. 内壁の交差部を包絡処理
3. 窓ツールで窓を描く
4. 引き違いのふすまを描く
5. ドアを描く
6. 畳を描く
(7) 3次元の立ち上げ
手順
1. 適当な大きさの四角と丸を描く。丸は,メユニューバーの「加工」−
「円弧を分割」で適当な本数の直線で近似させる。
2. 各図形を選択し,ctrl+Eを押して高さのデータを入力する。
3. 3次元のフライオーバーツールで図形を立ち上げ,視点を変えてみる。
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